大西勲おおにしいさお
時代 | 昭和19年〜 |
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カテゴリー | 漆器製品 |
作品種別 | 日本工芸会・漆芸 |
プロフィール | 師 赤地友哉 大西勲(おおにし いさお)氏は、1944年6月30日に福岡県中間市で生まれた漆芸家で、重要無形文化財「髹漆(きゅうしつ)」の保持者、いわゆる人間国宝として知られています。 中学卒業後、大工や電気工など多様な職業を経験し、30歳で漆芸家・赤地友哉氏に師事して漆芸の道に入りました。 1980年から石川県立輪島漆芸技術研究所の講師を務め、後進の指導にも尽力しました。 1993年には第40回日本伝統工芸展で文部大臣賞を受賞し、2002年に重要無形文化財「髹漆」の保持者として認定されました。 2004年には紫綬褒章を受章しています。 大西氏の作品は、薄いヒノキ板を曲げて輪を作り、それを何重にも接着して器を形成する「曲輪造(まげわづくり)」と呼ばれる高度な技法を特徴としています。 この技法により、漆器の精緻な美しさと機能性を追求し続けました。 2023年5月13日、肺がんのため79歳で逝去されました。 大西氏の遺した作品と技術は、日本の漆芸界において今後も重要な遺産として受け継がれていくことでしょう。 |