酒井田柿右衛門さかいだかきえもん
時代 | 昭和43年〜 |
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カテゴリー | 陶磁器全般 |
作品種別 | 日本工芸会・陶芸 |
プロフィール | 佐賀県出身。 酒井田柿右衛門(さかいだ かきえもん)は、日本の陶芸家の家系であり、17世紀初頭から続く有田焼の名門です。初代柿右衛門は、1596年に生まれ、1666年に没しました。彼は日本で初めて上絵付け技法を用いた色絵磁器を創始し、その技術は「柿右衛門様式」として知られています。 初代酒井田柿右衛門の功績: 上絵付け技法の導入:1643年、中国人職人から長崎で上絵付け技法を学び、日本で初めて施釉後に絵付けを行う技法を確立しました。 濁手(にごしで)の開発:透明感のある乳白色の釉薬である「濁手」を開発し、その上に鮮やかな赤絵を施すことで、独自の美を追求しました。 柿右衛門様式の特徴: 色彩:赤、青、緑、黄色の鮮やかな色使いが特徴です。 デザイン:器の余白を活かし、非対称で繊細な花鳥風月の図柄を描くことが多いです。 歴代の酒井田柿右衛門: 14代目(1934年~2013年):2001年に重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)に認定されました。 15代目(1968年生まれ):2014年に十五代目を襲名し、現在も伝統を受け継ぎながら新たな作品を創作しています。 柿右衛門窯は370年以上の歴史を持ち、その技術と美は世界中で高く評価されています。 酒井田柿右衛門(さかいだ かきえもん)は、佐賀県有田町に約400年続く有田焼の名門窯元であり、初代から十五代までその伝統を受け継いできました。 初代 酒井田柿右衛門(1596年 - 1666年): 初代柿右衛門は、1640年代に日本で初めて上絵付け技法を用いた色絵磁器を創始し、その技術は「柿右衛門様式」として知られています。特に、乳白色の素地「濁手(にごしで)」を開発し、その上に鮮やかな赤絵を施すことで独自の美を追求しました。これらの作品はオランダ東インド会社を通じてヨーロッパにも輸出され、王侯貴族たちに愛されました。 歴代の酒井田柿右衛門: 二代目(1620年 - 1661年):初代の技術を継承し、色絵磁器の発展に寄与しました。 三代目(1622年 - 1672年):濁手の技法をさらに深化させ、柿右衛門様式を確立しました。 四代目(1640年 - 1679年):柿右衛門窯の基盤を強固にし、その名声を広めました。 五代目から十代目:この期間、柿右衛門窯は染付磁器の製作を中心に行い、その技術を高めました。 佐賀有田 ギャラリーつじ信 十一代目(1839年 - 1916年):明治維新後の混乱期においても、伝統技術の維持と発展に努めました。 十二代目(1878年 - 1963年):戦後の復興期において、柿右衛門窯の再興と国際的な評価の向上に尽力しました。 十三代目(1906年 - 1982年):紫綬褒章を受章し、柿右衛門様式の再評価と普及に努めました。 柿右衛門窯 十四代目(1934年 - 2013年):2001年に重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)に認定され、柿右衛門窯の現代的な発展に寄与しました。 十五代目 酒井田柿右衛門(1968年生まれ): 1968年、佐賀県有田町に生まれ、多摩美術大学絵画学科を中退後、1994年に父である十四代目に師事しました。2014年2月4日、十五代目酒井田柿右衛門を襲名し、現在も伝統を受け継ぎながら新たな作品を創作しています。日本工芸会西部支部常任幹事、佐賀県陶芸協会副会長、有田陶芸協会副会長などを務めています。 柿右衛門窯は、初代から十五代目までの長い歴史の中で、常に伝統と革新を追求し続けています。その作品は、国内外で高い評価を受けており、日本の陶芸文化における重要な存在となっています。 ◼ 酒井田柿右衛門家の歴史(17世紀~現在) 【1】初代 酒井田柿右衛門(1596~1666) 有田(佐賀県)で磁器の上絵付け技法(赤絵)を日本で初めて成功させた人物です。 色絵磁器の完成は1640年代。 白く濁ったやわらかい白磁「濁手(にごしで)」をベースに、赤・緑・黄・藍などで文様を描く独特の美を確立しました。 彼の様式は「柿右衛門様式」として確立し、のちに輸出品としても大成功をおさめます。 【2】17~18世紀:輸出黄金期 ~ ヨーロッパへ渡る柿右衛門様式 1650年代以降、オランダの東インド会社(VOC)によって柿右衛門様式の磁器が大量にヨーロッパへ輸出されます。 ドイツ・マイセンの陶磁器工房は、柿右衛門に強く影響されて模倣品を多数製作。 王侯貴族の間で高く評価され、「ジャポニスム」の潮流の源ともなりました。 【3】19世紀:幕末~明治維新の混乱 西洋技術や輸出陶磁の急増により、有田焼全体が影響を受け、柿右衛門窯も一時衰退。 しかし十一代目・十二代目が伝統様式の保存に尽力し、復興の礎を築きます。 【4】20世紀前半:十三代目~十四代目の再興 十三代(1906–1982):敗戦後の混乱を乗り越え、柿右衛門様式を再評価させる運動を展開。 十四代(1934–2013):濁手と色絵の研究に尽力。 2001年:「色絵磁器」で**重要無形文化財(人間国宝)**に認定。 国内外で作品を発表し、伝統工芸としての価値を高めました。 【5】現代:十五代 酒井田柿右衛門(1968年~) 2014年に襲名し、柿右衛門様式の伝承とともに、現代的な表現や技法の融合にも挑戦。 展覧会・国際発表も行い、アートと伝統工芸の橋渡し的な役割を担っています。 ◼ 柿右衛門様式の特徴まとめ 特徴 説明 濁手 ミルクのようなやさしい白の磁肌。透明感と温かみを持つ。 色絵装飾 赤、緑、黄、藍などを用い、鳥・花・植物などを絵画的に描く。 余白の美 絵付けを器全体に施さず、余白を大きくとることで余韻を演出。 柿右衛門印 歴代で異なる印章が使われ、贋作判別の資料にもなる。 |