董九如とうきゅうじょ

時代 江戸時代
カテゴリー 絵画、書画,掛け軸
作品種別 絵画
プロフィール 1745-1802 江戸時代中期-後期の画家。
延享2年5月4日生まれ。幕臣。宋紫石(そう-しせき)にまなんで沈南蘋(しん-なんぴん)風の花鳥画にすぐれ,晩年は墨竹をえがいた。享和2年7月23日死去。58歳。本姓は井戸。名は直道,弘梁。字(あざな)は仲魚。通称は甚助。別号に広川居士。編著に「宋紫石四君子画譜」「宋紫石蘭譜」。

董九如(とう きゅうじょ、1745年―享和2年〈1802年〉)は、江戸時代中期から後期に活躍した南蘋風(なんぴんふう)の花鳥画を得意とした旗本画家です。本姓は井戸、名は直道(弘梁)、字(あざな)は仲魚、通称は甚助。号に廣川居士・黄蘆園があり、江戸城西之丸御小姓組に500石の家禄を持つ幕臣でした 。

略歴

項目 内容
生年 延享2年(1745年)5月4日
没年 享和2年(1802年)7月23日(58歳没)
師事 宋紫石(中国・南蘋派の画家)
身分 江戸幕府旗本(西之丸御小姓組)
号 廣川居士、黄蘆園
江戸・御徒町に居を構え、書画や古器収集を嗜む「風流旗本」として知られました 。晩年は墨竹図にも取り組んでいます。

画風

南蘋風花鳥画(沈南蘋の写実的花鳥画を日本流に発展)
師・宋紫石譲りのモチーフ(キンバト、芥子、太湖石など)を用いながら、色彩濃厚かつ細密な筆致を特徴とする
重厚で安定感ある構図は、当時の江戸における「シノワズリー(中国趣味)」を極めた一例と評価される。
主な作品と所蔵

作品名 年代 技法・形状 寸法 所蔵 備考
枇杷金鳩図 天明4年(1784) 絹本著色/掛幅 127.2×56.3cm 神戸市立博物館 落款・印章多数

芥子に洋犬図 江戸後期 絹本著色/掛幅 101.5×35.0cm 神戸市立博物館 落款・印章あり

巖上の鷲図 — 絹本著色/掛幅 98×30cm 民間所蔵 落款「董九如写印」

参考文献・情報源

文化遺産オンライン「枇杷金鳩図」
コトバンク「董九如」
文化遺産オンライン「芥子に洋犬図」
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