ロイヤルコペンハーゲンろいやるこぺんはーげん

カテゴリー 陶磁器全般
作品種別 陶器
プロフィール ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen)は、デンマークの陶磁器メーカー。正式名称は「ロイヤル・コペンハーゲン陶磁器工房」(The Royal Copenhagen Manufactory)。絵付けはすべて手描きで、製品の裏側にはロイヤルコペンハーゲンのマークと、アーティストのサイン、シェーブナンパーが入れられている。
古くから日本の古伊万里染付の影響を強く受け、手描きによるコバルトブルーの絵柄が特徴。1868年から制作されている下絵の手描きのブルーバターン「ブルーフルーテッド」はベストセラーのひとつ。唐草模様パターンで緻密なレース技術が繊細で格調高く世界中で愛されているが特に日本人の人気を集めている。1908年以来欠ける年なく続いているイヤープレート(クリスマスプレート)も人気商品のひとつ。

ロイヤルコペンハーゲンは、デンマークを代表する高級磁器ブランドで、その歴史と職人技は世界中で高く評価されています。以下、ロイヤルコペンハーゲンの詳細な歴史や特徴について解説します。

1. 歴史と創業

設立の背景と創業
ロイヤルコペンハーゲンは1775年に設立され、正式名称は「Royal Copenhagen Porcelain Factory(デンマーク王立磁器工場)」です。デンマーク王室の支援を受け、国産磁器の製造技術を確立するために始まりました。当時、ヨーロッパでは中国磁器への憧れが強く、国内で磁器を生産することが文化的にも重要視されていた背景があります。
王室御用達としての地位
創業以来、ロイヤルコペンハーゲンはその品質の高さと洗練されたデザインにより、デンマーク王室や欧州の上流階級の間で高く評価され、王室御用達としての地位を確立しました。これはブランドの信頼性と伝統の象徴となっています。
2. 製造技術とデザインの特徴

伝統的な製造技術
ロイヤルコペンハーゲンは、高品質の原料(カオリン、長石、石英)を用い、非常に高温で焼成する硬質磁器を製造しています。創業以来、伝統技法を守りつつ、熟練の職人による手描きの絵付けが施され、特にコバルトブルーを使った青と白の絵付けはブランドのアイコンとなっています。
独自のデザインと芸術性
初期の製品では、中国磁器の影響を受けたデザインが多く見られますが、時代とともにデンマークの美意識や欧州の装飾芸術が取り入れられ、独自のスタイルが確立されました。中でも「ブルーフルーテッド」シリーズや、自然や神話、歴史的な題材を描いた装飾は、今日も多くのファンに愛されています。
3. 国際的な影響と近代展開

国際市場への進出
19世紀から20世紀にかけて、ロイヤルコペンハーゲンの磁器は、ヨーロッパ全体や世界中に輸出され、その美術的価値と品質の高さで国際的に評価されました。多くの博物館や個人コレクションに所蔵されるなど、グローバルな文化遺産としての地位を確立しています。
現代への継承と革新
現在もロイヤルコペンハーゲンは、伝統技法を大切にしながらも、現代のデザイン感覚やマーケットのニーズに応じた新製品の開発を進めています。伝統的な手描きの技法と最新の生産技術が融合し、常に高品質な磁器が生み出され続けています。
4. 文化的意義

美術史上の位置づけ
ロイヤルコペンハーゲン磁器は、ヨーロッパの磁器製造の黎明期において、国産磁器の技術確立に大きく寄与した存在です。中国磁器の影響を受けながらも、独自の美学を打ち立てたその製品は、産業史・美術史ともに重要な研究対象となっています。
今日の評価
現代では、ロイヤルコペンハーゲンの歴史的製品は博物館やオークションで高値で取引されるほか、インテリアや贈答品としても根強い人気を誇っています。また、伝統と革新を融合した現代製品も、新たなファン層を獲得し続けています。
5. まとめ

ロイヤルコペンハーゲンは、1775年の設立以来、デンマーク王室の支援を受けながら、卓越した技術と洗練されたデザインで世界にその名を知られる磁器メーカーとして発展してきました。18世紀から続く伝統技法と、産業革命以降の近代化の波の中で培われた革新が融合し、今日も世界中で高い評価を受ける文化遺産となっています。

ロイヤルコペンハーゲンの歴史は、デンマーク王室の支援のもと、1775年に創業されて以来、伝統と革新が融合して発展してきた長い物語です。以下、主要な時代ごとの歴史的展開をご紹介します。

1. 創業期(1770年代~18世紀末)

設立の背景
18世紀後半、ヨーロッパでは中国磁器への憧れが非常に強く、各国で自国産の磁器製造に挑戦する動きがありました。デンマークでは、王室の後ろ盾を受けて磁器技術の確立が急務とされ、1775年に「Royal Copenhagen Porcelain Factory(王立コペンハーゲン磁器工場)」が設立されました。
 

初期の製品と技術
創業当初は、主に中国磁器の技法を研究しながら、独自の製造方法を模索しました。高品質なカオリンや長石、石英を原料に、高温で焼成する技術が確立され、耐久性と透明感のある硬質磁器が生み出されました。初期の製品は王室内の装飾品や食器として用いられ、すぐに国内外で高い評価を得るようになりました。

2. 黄金時代(18世紀末~19世紀初頭)

装飾技法の確立
18世紀末から19世紀初頭にかけて、ロイヤルコペンハーゲンは手描きによる精緻な絵付け技法を確立しました。特に、コバルトブルーを用いた青と白の装飾は、ブランドの象徴となり、各作品に卓越した美しさとディテールを与えました。

国際的な評価
この時期、製品は王室や上流階級のみならず、ヨーロッパ各国に輸出され、国際市場での需要が急増しました。王室御用達の称号を得たことで、ロイヤルコペンハーゲンは磁器製造の先駆けとしてその名を知られるようになりました。

3. 産業革命と近代化(19世紀~20世紀初頭)

大量生産技術の導入
19世紀に入り、産業革命の技術革新が進む中、ロイヤルコペンハーゲンは伝統の手作業による品質を維持しつつ、機械化や大量生産技術を導入しました。これにより、広い市場への供給が可能になりながらも、上質な高級磁器としての価値は失われませんでした。

伝統と革新の融合
新しい技術の導入とともに、伝統的な装飾技法やデザインは改良され、変わらぬ美しさを保ちながらも現代のニーズに応じた製品が生み出されました。この融合は、ブランドとしてのロイヤルコペンハーゲンの長寿と国際的評価の高さを支えています。

4. 20世紀以降の展開と現代

経営再編とグローバル展開
20世紀に入ると、経済環境の変化や国際競争の激化に対応するため、ロイヤルコペンハーゲンは経営体制の再編と新技術の導入を進めました。伝統的な技法を大切にしながらも、現代の大量生産と高付加価値製品の両立を図りました。

文化遺産としての評価
今日、ロイヤルコペンハーゲン磁器は、その歴史的価値と芸術性から世界中の博物館や個人コレクションに所蔵され、オークションでも高額で取引されるなど、重要な文化遺産として認識されています。また、現代のデザイナーとのコラボレーションや新製品の開発も行われ、伝統と革新の精神が継承されています。

5. まとめ

ロイヤルコペンハーゲンは、1775年の創業以来、王室の支援とともに中国磁器への憧れから自国産磁器の製造技術を確立し、18世紀末から19世紀初頭にかけて黄金時代を迎えました。その後、産業革命の波の中で大量生産技術と伝統的な職人技が融合され、20世紀以降も経営の再編や現代市場への対応を通じて、その高い品質と芸術性を維持し続けています。今日、ロイヤルコペンハーゲンは世界的な文化遺産として、その美しさと歴史的意義が広く評価され、多くの美術館やコレクターに愛されています。