村上邦彦むらかみくにひこ
時代 | 昭和35年〜 |
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標準発表価格 | 710,000 円 |
カテゴリー | 陶磁器全般 |
作品種別 | 伝統工芸・異色作家 |
プロフィール | 師 父村上玄輝 佐賀県出身。 村上邦彦(むらかみ くにひこ)は、佐賀県有田町発祥の伝統的陶磁器ブランド「玄輝陶房(げんきとうぼう)」を継ぐ二代目作家のひとりで、有田焼(伊万里焼)の現代的再解釈を担う陶芸家です。父・村上輝彦(初代玄輝)が1975年に「玄輝陶房」を創設した後、その息子である村上邦彦と兄・俊彦が後を継承し、二人はそれぞれ異なる作風で高い評価を獲得しています。 家系と略歴 初代玄輝(本名:輝彦) 1931年生まれ。1975年に玄輝陶房を創業し、独創的な絵付けと鮮烈な色彩で「伊万里ルネッサンス」と称される作品群を確立。 村上邦彦(弟) 俊彦の弟として玄輝陶房を継承。父と兄から陶磁技術を学び、2010年代以降、日本全国の百貨店ギャラリーや美術画廊を中心に個展・合同展を精力的に開催している。 作風・技法 作家 作風の特徴 代表的モチーフ 村上俊彦 自然界の風景や動植物、古典的花鳥風月を大胆かつ繊細に描写 朱雀、麒麟、鳥獣戯画 村上邦彦 幾何学的・モダンなパターンを緻密に表現 格子、繰り返し文様、現代的抽象図形 邦彦作品は「染錦七宝地文香炉」や「波龍紋鉢」といった香炉・花瓶などの陶磁器で、見る者を引き込む精緻さとモダンさが際立ちます。 主な展覧会 年 展覧会名 会場 備考 2024年2月 村上俊彦・村上邦彦 作陶展 大丸札幌店 美術画廊 二人の合作・個別作品70点以上を展示 2022年6月 有田焼「玄輝陶房」村上俊彦・村上邦彦展 山陽百貨店(姫路) 無料公開、入場者多数 2018年9月 有田焼 超絶技巧の技 玄輝陶房展 松菱(津市) 二代目兄弟による合同展 市場価値と評価 百貨店個展中心の活動 百貨店を主戦場とし、高級陶磁器市場で確実に支持を獲得。 オークション相場 香炉や大皿では数万円〜十数万円、希少作になると20万円超の落札実績あり。 まとめ 村上邦彦は、父・初代玄輝が築いた伝統に敬意を払いながら、独自の「幾何学的造形美」を追求し、有田焼を次世代へと継承する重要な陶芸家です。精緻でモダンな作品群は国内外の美術画廊や百貨店で高い評価を受け、今後もさらなる注目が期待されます。 |