高木治良兵衞たかぎじろべい
時代 | 昭和18年〜 |
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カテゴリー | 陶磁器全般 |
作品種別 | 伝統工芸・異色作家 |
プロフィール | 京都府出身。 高木治良兵衛(たかぎ じろべえ)は、京都・三条釜座(かまんざ)に1855年(安政2年)創業した京釜(茶釜)を専門とする金工作家名跡で、代々「釜師(かまし)」として茶道具制作の伝統を継承してきました。 歴史的背景と系譜 創業と初代(1828–1881) 初代治良兵衛は、大西家(京の鋳物師)の門弟として技術を学び、1855年に独立。「高木治良兵衛」を名乗って三条釜座で創業しました。 二代~四代(1861–1957) 二代は富岡鉄斎と交流し、三代は寺院用の釜制作を発展。四代(1911–1996)は1951年襲名後、日本画家を師事し伝統打釜技術に「波地紋(なみじもん)釜」と呼ばれる絵付けを融合させた作品を個展中心に発表しました。 五代~七代(1941–現代) 五代(1941–1983)、六代(1943–)を経て、2016年に高木篤史(1972–)が七代目を襲名。現在も鋳造と鍛金を駆使し、京釜唯一の座として伝統を守り続けています。 作風・技法 鋳造(いぞう)と鍛金(たんきん)の併用 伝統的な打釜技術を核としつつ、鍛金による細部の表現や鋳肌(いはだ)の質感を活かします。 日本画的絵付け 波紋や地紋を日本画の手法で表現した「波地紋釜」が代表的。茶道具としての機能美と詩情的な装飾性を両立させています。 代表作と評価 代表作 『阿弥陀堂釜』『丸釜』『鉄曲宝珠蓋置』『如心斎好筋煙管』『南鐐翔鶴菓子切』など、多彩な茶道具を手がけています。 受賞・展示 各世代が茶道具展覧会で高い評価を獲得。四代は個展多数、五・六代は各流派の好みに応じた注文制作を行い、現代でも国内外の茶会や美術館で作品が紹介されています。 現当主(七代目 高木篤史) 襲名と活動 2016年に七代を襲名し、祖父・叔父から受け継いだ鋳造と鍛金を基盤に、伝統技法の継承と若手育成を両輪に据えています。 組織運営 三条釜座に所在する工房では、茶釜のみならず鉄瓶・建水・蓋置など多岐にわたる茶道具制作を継続。後継者育成にも注力しています。 まとめ 高木治良兵衛は約170年にわたり京都釜座の伝統を継承する金工作家名跡であり、その作品は茶道具としての実用性と造形美を高次元で融合しています。七代目まで脈々と続く技術と精神は、現代における日本金工の重要な一翼を担い続けています。 |