熊木保子くまきやすこ
時代 | 昭和15年〜 |
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標準発表価格 | 560,000 円 |
カテゴリー | その他 |
作品種別 | 現代工芸家・各種工芸作家 |
プロフィール | 富山県出身。 熊木保子さんは、富山県高岡市出身の籐工芸作家として知られており、1940年生まれです。籐という天然素材を用いた作品制作を専門としており、その革新的な技法と美しいデザインで国内外で高い評価を得ています。 主な経歴と受賞歴 1994年 第26回日本展(日展)に初入選され、籐のパネル作品が日本で初めて評価されるなど、作家としての地位を確立しました。 1997年 第36回日本現代工芸美術展において『現代工芸賞』を受賞。ここでの受賞は、彼女の籐工芸作品が伝統と現代性を見事に融合させた証とされています。 2008年 「バルセロナアートグランプリ」を受賞。藤のパネル作品が世界初という快挙を収め、スペインにおいても注目されました。 2009年 パリにて「仏日聖なるアートラベル金賞」を、またアテネでは「地中海芸術文化遺産大賞」を受賞。これにより、欧州でもその名を知られるようになりました。 2011年 「モンゴル国際大学芸術栄冠賞」を受賞し、モンゴル国際大学美術館に作品が永久収蔵されるなど、アジア圏でも高く評価されています。 2013年 パリのベルシー美術館に作品が永久収蔵されるなど、フランスにおける評価も確かなものとなりました。 2014年 第85回第一美術展新人賞(通称「マドンナ賞」)を受賞するとともに、ART/X/TOYAMA in UOZU 第7回富山国際現代美術展に参加しました。 2015年 ローマ大学においても作品が永久収蔵され、国際的な評価がさらに広がっています。 2017年 作家としての活動40周年を記念した個展「熊木保子・籐工芸・40周年記念個展」を開催。これまでのキャリアを振り返るとともに、新たな表現への挑戦も続けています。 作品と作風 熊木保子さんの籐工芸作品は、天然の籐素材の温かみと、伝統技法に基づいた乱れ編みやデザイン性の高さが特徴です。彼女の作品は、シンプルでありながらも細部にわたる計算された美しさがあり、日常の中に自然との調和や伝統美を感じさせる点が評価されています。また、国内外の展覧会での入選や受賞を通じて、その独自の世界観が広く認知され、各国の美術館に収蔵されるなど、国際的にも高い評価を受けています。 まとめ 熊木保子さんは、籐工芸という伝統素材を現代の感性で再解釈し、独創的な作品を生み出す作家です。1990年代から2000年代にかけて数々の国内外の賞を受賞し、彼女の作品は日本のみならず、欧州やアジア各国の美術館に収蔵されています。40年以上にわたるキャリアの中で、伝統技法を守りながらも常に新しい表現に挑戦し続ける熊木さんの取り組みは、現代工芸の一つの指標ともなっています。 これが熊木保子さんの概要ですが、もしさらに詳しいエピソードや具体的な作品の紹介など、追加の情報がご希望でしたらお知らせください。 |