西山芳園にしやまほうえん
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 絵画 |
プロフィール | 幕末の四条派の画家。大坂生。名は成章、字は子達。松村景文に学び、その門下において頭角を現わした。艶麗な人物画を得意とし、花鳥画にも秀でた。慶応3年(1867)歿、64才。 **西山 芳園(にしやま ほうえん、1804年 - 1867年12月3日)**は、江戸時代末期の日本の絵師で、四条派の流れを汲み、大坂(現在の大阪市)を拠点に活躍しました。名は成章、字は子達、号は芳園で、俗称は辰吉とも呼ばれました。 生涯と画業 西山芳園は、初め琳派の中村芳中に絵を学び、その後、芳中の紹介で四条派の松村景文や横山清暉に師事しました。四条派の画法を習得し、大坂において四条派を広める中心的な存在となりました。彼は人物画、花鳥画、動物画を得意とし、その作品は京坂地方で高く評価されました。 名古屋川がろう 作品と影響 西山芳園の作品は、現在も美術市場で取引されており、その平均落札価格は約11,346円となっています。 彼の作品の一例として、**「繰絲図」**があります。この作品は、繭を煮て絹糸を紡ぐ中国風の女性と少年を描いたもので、細やかな筆致と繊細な描写が特徴です。また、息子の西山完瑛も画家として活躍し、父の画技を受け継ぎました。完瑛の**「養蚕図」**(関西大学博物館所蔵)は、父の作品と非常に類似しており、父子の強い結びつきを示しています。 評価と遺産 西山芳園は、四条派の画家として大成し、その作品は現在も高く評価されています。彼の作品は、メトロポリタン美術館や大英博物館などの海外の美術館にも所蔵されており、日本の伝統絵画の魅力を伝えています。 |