久保田すみ子くぼたすみこ

時代 大正10年〜
標準発表価格 1,200,000 円
カテゴリー その他
作品種別 現代工芸家・染織・図案作家
プロフィール 東京都出身。

​久保田すみ子(くぼた すみこ)氏は、日本の染色作家として長年にわたり活躍されている人物です。​1921年生まれで、2021年には100歳を迎えられました。​

経歴と活動:

画家志望から染色の道へ:​久保田氏は当初、画家を志していましたが、戦前の日本では良妻賢母が理想とされ、ピアノや染色技術が奨励されていました。​そのため、やむを得ず染色の道へ進んだとされています。 ​

抽象造形への目覚め:​1950年代前後、美術界では抽象表現が全盛期を迎えており、久保田氏も画廊通いを通じて抽象造形に目覚めていきました。​評論家や画家との交流もこの頃から始まりました。 ​

公募団体への参加と退会:​染色部のある公募団体「太平洋画会展」に出品し、都知事賞を受賞して準会員に推挙されましたが、人間関係の煩わしさから早々に退会。​以降は個展や仲間内のグループ展を中心に制作発表を続けてきました。 ​

作品の特徴:

久保田氏の作品は、面と線と空間の相互重層関係による交響と構築の絶妙さが特徴とされています。​例えば、《試み(やつで)》や《日曜の朝》といった作品は、フォルムと線の緊張感やユーモアが印象深いと評価されています。 ​


近年の活動:

2016年には、作品集刊行を記念した回顧展を東京・八重洲で開催。​美術評論家で詩人のワシオ・トシヒコ氏が寄稿しています。 ​また、ARTBOX vol.10「染・織・ファイバーアート」では、現在活躍中の作家として紹介されています。 ​
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まとめ:

久保田すみ子氏は、戦前から現代に至るまで染色作家として精力的に活動し、その独自の抽象表現と造形美で多くの人々を魅了してきました。​現在もその作品は高く評価されており、染色芸術の分野で重要な存在として認識されています。​