土佐光起とさみつおき

時代 江戸時代
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 絵画
プロフィール 土佐光起(とさ みつおき、元和3年10月23日(1617年11月21日)-元禄4年9月25日(1691年11月14日))は、江戸時代の土佐派を代表する絵師。和泉国堺出身。父は土佐光則。本姓は藤原、幼名は藤満丸。住吉如慶は父の門人(叔父説あり)。子は土佐光成、土佐光親。

土佐光起(1617年11月21日 - 1691年11月14日)は、江戸時代前期の日本の画家で、土佐派の再興者として知られています。​和泉国堺(現在の大阪府堺市)に生まれ、父は土佐光則です。​本姓は藤原、幼名は藤満丸。​息子に土佐光成、土佐光親がいます。 ​

生涯と業績

光起は、父・光則の後を継ぎ、土佐派の画家として活動しました。​彼は、約50年間堺に拠点を置いていた土佐派を京都に戻し、宮廷絵所預(絵師長)として再興しました。​これは、室町時代末期以来、戦乱で中断していた絵所預職を85年ぶりに復活させたものであり、土佐派の再興に大きく貢献しました。 ​

光起は、大和絵の伝統を守りながらも、狩野派など他の流派の技法も取り入れ、江戸時代の土佐派の様式を確立しました。​彼の作品は、色彩が明るく、細部まで丁寧に描かれているのが特徴です。 ​


代表作

『北野天神縁起絵巻』:​京都の北野天満宮に所蔵されている3巻の絵巻で、1685年から1691年にかけて制作されました。重要文化財に指定されています。 ​

『立花宗茂像』:​京都の大慈院に所蔵されている絹本著色の作品で、1688年に制作されました。京都市指定文化財となっています。 ​

『大寺縁起絵巻』:​大阪の開口神社に所蔵されている3巻の絵巻で、1690年頃に制作されました。こちらも重要文化財に指定されています。 ​

土佐光起のこれらの作品は、日本の絵画史において重要な位置を占めており、現在も多くの人々に鑑賞されています。​