久隅守景くすみもりかげ
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 絵画 |
プロフィール | 久隅 守景(くすみ もりかげ、生没年不詳)は江戸時代前期の狩野派の絵師。通称は半兵衛、号は無下斎、無礙斎、一陳斎。狩野探幽の弟子で、最も優秀な後継者。娘に閨秀画家として謳われた清原雪信がいる。その画力や寛永から元禄のおよそ60年にも及ぶ活動期間、現存する作品数(200点以上[1])に比べて、人生の足跡をたどれる資料や手がかりが少なく謎が多い画家である。 久隅守景(くすみ もりかげ、生没年不詳)は、江戸時代前期に活躍した日本の絵師で、狩野派の一員として知られています。彼は狩野探幽の高弟であり、探幽門下の四天王の一人に数えられています。守景の作品は、狩野派の伝統的な技法を踏襲しつつも、庶民的な題材や日常生活の情景を描くことで独自の作風を確立しました。 生涯 守景は、加賀国(現在の石川県)出身とされています。若くして狩野探幽に師事し、その才能を認められて狩野派の一員となりました。しかし、ある時期に探幽のもとを離れ、加賀藩前田家に仕えたと伝えられています。その後の詳細な経歴については不明な点が多いものの、京都や江戸で活動を続け、多くの作品を残しました。 代表作 納涼図屏風:庶民の夏の夕涼みの情景を描いた作品で、家族が夕顔棚の下で涼をとる姿が描かれています。この作品は国宝に指定されており、現在は東京国立博物館に所蔵されています。 鷹狩図屏風:鷹狩の様子を描いた屏風絵で、狩野派の伝統的な技法とともに、動きのある人物描写が特徴です。この作品は日東紡績株式会社が所蔵しています。 作風と評価 守景の作品は、狩野派の技法を基盤としながらも、庶民の生活や風俗を題材に取り入れることで、親しみやすい画風を持っています。特に「納涼図屏風」は、その穏やかな情景描写と繊細な筆致で高く評価されています。また、彼の作品には、当時の社会や文化を反映したものが多く、歴史的資料としての価値も認められています。 久隅守景は、狩野派の中でも独自の視点で作品を生み出し、日本絵画史において重要な存在として位置づけられています。彼の作品は、現在も多くの美術館や博物館で鑑賞することができ、その芸術性と歴史的価値から、多くの人々に親しまれています。 |