仲田錦玉なかたきんぎょく
カテゴリー | 陶磁器全般 |
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作品種別 | 九谷焼 作家 |
プロフィール | 京都五条坂の陶工浅見五郎助先生に入門、京焼、本窯の基礎を修得する。京都での修行を終え、父(初代錦玉)につき、九谷上絵を習う。 仲田 錦玉(なかだ きんぎょく)は、九谷焼の伝統工芸士であり、盛金(もりがね)や青粒(あおちぶ)技法の第一人者として知られています。初代は祖父、二代目は父であり、三代目としてその技術と志を受け継いでいます。 九谷焼 MAG 彼の代表的な技法である「青粒盛金」は、黒の絵具でムラなく塗られた下地に、盛金の技術で輝きを帯びる模様を描き、最後に無数の青粒を打つというものです。この技法により、作品には独特の渦模様が浮かび上がります。 九谷焼 MAG 青粒は、極小の点を密集して描く上絵の盛り上げ技法の一つであり、九谷焼では大正時代に始まったとされています。初代錦玉氏の作品にも、人物の着物の柄として白粒があしらわれており、二代目は青粒と盛金を追求し、渦打ちと呼ばれる技法を編み出しました。三代目である仲田錦玉氏は、その技法をさらに発展させ、独自の表現を追求しています。 九谷焼 MAG 作品制作においては、「いっちん」と呼ばれる道具を用いて粒を打ち、下地の塗りや盛金の技術にも細心の注意を払っています。また、琳派の影響を受けた余白を活かした渦打ちや、白彩、ベンガラの下地など、新たな表現にも挑戦しています。 九谷焼 MAG 仲田錦玉氏は、独りよがりにならないよう客観的な視点を持ち、作品を通じて多くの人に楽しんでもらうことを大切にしています。初代や二代から受け継いだ技法を守りつつ、自分なりの新しい画風を追求し、九谷焼の世界を広げています。 九谷焼 MAG 彼の作品は、伝統的な技法と現代的な感性が融合した美しさを持ち、多くの人々に感動を与え続けています。 |