初代徳田八十吉しょだいとくだやそきち

時代 1873〜1956
カテゴリー 陶磁器全般
作品種別 九谷焼
プロフィール 柳雨軒 初代徳田八十吉 
明治6年 石川県美郡小松大文字町(現在小松市)の染物屋に生まれる。
明治23年 義兄松本佐平(佐瓶)に師事、陶芸の道に進む。
大正11年 東宮殿下御成婚の折、石川県より花瓶を献上する。
昭和3年 御大典の折、小松町(現在小松市)より万歳楽置物製作、献上する。
昭和28年 文化省より無形文化財の指定を受ける。

初代 徳田八十吉(とくだ やそきち、1873年11月20日 - 1956年2月20日)は、石川県小松市出身の九谷焼の陶芸家で、本名は徳田 八十吉です。幼少期から陶芸に親しみ、荒木探令に絵画を、松平佐平に陶画を学びました。

彼は、古九谷や吉田屋窯の作風を再現することに生涯を捧げ、特に独自の釉薬「深厚釉(しんこうゆう)」を開発しました。この釉薬は、深みのある色彩と光沢が特徴で、九谷焼の新たな表現を切り開きました。

1953年には、文化財保護法に基づき、国の無形文化財に認定され、その技術と功績が高く評価されました。また、浅蔵五十吉や二代目・三代目徳田八十吉など、多くの後進の育成にも尽力し、九谷焼の発展に大きく貢献しました。

初代 徳田八十吉の作品は、現在も高く評価されており、九谷焼の伝統と美を象徴するものとして、多くの人々に愛されています。