飛鳥井雅康あすかいまさやす

時代 室町時代
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 墨蹟・書
プロフィール 室町後期の歌人・公卿。飛鳥井雅世の次男。雅親の弟。名は雅康。号を二楽軒・二楽院。法名を宋世。家伝の歌学、蹴鞠を伝え、書道二楽流の祖となる。権大納言正二位に至る。『新撰菟玖波集』に歌を収め、また著書に『歌道鈔』『富士歴覧記』等がある。永正6年(1509)歿、74才。

飛鳥井雅康(あすかい まさやす、1436年〈永享8年〉-1509年〈永正6年10月26日〉)は、室町時代後期から戦国時代前期にかけて活躍した公家・僧侶・歌人・書家です。父は飛鳥井雅世、兄は飛鳥井雅親で、雅康は兄の猶子(養子)となり、飛鳥井家を継承しました。

経歴と官職

雅康は、1467年(応仁元年)に従三位に叙され、翌年には参議に任命されました。その後、1471年(文明3年)に正三位に昇進し、1479年(文明11年)には権中納言に任じられています。しかし、1482年(文明14年)に出家し、法名を宋世(そうぜい)と称しました。

文化的活動

飛鳥井家は、和歌や蹴鞠を家業とする名門であり、雅康もこれらの分野で卓越した才能を発揮しました。特に書道においては、二楽流(じらくりゅう)の祖とされ、その書風は流麗でありながら力強さを備えていると評価されています。
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また、和歌では30代から兄に代わって歌会の題者や点者を務め、足利将軍家や地方の大名たちに和歌や蹴鞠の師範として仕えました。
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著作と作品

雅康は多くの著作を残しており、主なものに以下があります:

『宋世口伝』:歌学書であり、畠山政長に贈呈されました。
『和歌功能』:細川政元に贈られた和歌に関する書物です。
『歌道抄』:和歌の道に関する注釈書です。
『蹴鞠条々大概』:蹴鞠の技術や心得をまとめた書物です。
『富士歴覧記』:紀行文であり、明応2年(1493年)に上杉房定の招きで越後国を訪問した際の記録とされています。
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また、雅康の自筆による和歌懐紙が現存しており、慶應義塾大学の斯道文庫に所蔵されています。この懐紙には、蹴鞠の名手であった藤原成通の影前で詠んだ和歌が記されており、雅康の書風と和歌の才能を伝える貴重な資料となっています。
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晩年と死

出家後は、書道や和歌の研鑽に努め、地方の大名とも積極的に交流しました。1509年(永正6年)10月26日に74歳で死去しました。その生涯を通じて、日本の伝統文化の発展に大きく寄与した人物として知られています。