屏風びょうぶ
カテゴリー | 木製製品 |
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プロフィール | 1. 屏風の起源と歴史 起源: 屏風は中国から伝わったもので、もともとは「折屏(おりびょう)」と呼ばれる折りたたみ式の仕切りが起源です。中国では、平安時代以前から使用されていたことが分かっており、日本には6世紀頃に伝来したとされています。 日本での発展: 日本において屏風が発展したのは、特に平安時代から鎌倉時代にかけてです。最初は実用的な目的(空間の仕切り)で使われましたが、次第に装飾芸術としても注目されるようになりました。屏風には、絵画や金箔、漆塗りなどが施され、美術品としての価値も高まりました。 室町時代と江戸時代: 特に室町時代から江戸時代にかけて、屏風は豪華な装飾品として発展し、絵画や金箔を使った絢爛たる屏風が多く作られました。この時期、屏風は富裕層や貴族の間で贈り物や装飾品として好まれました。 2. 屏風の種類 屏風は用途や装飾によって、さまざまな種類があります。 折り畳み式屏風(おりたたみびょうぶ): 典型的な屏風で、数枚のパネル(通常、3枚や6枚)が連なり、折りたたんで収納できる構造になっています。これにより、空間を簡単に仕切ることができます。 掛け屏風(かけびょうぶ): 壁に掛けるタイプの屏風で、主に装飾的な目的で使われます。床に置かず、壁に掛けて鑑賞するため、絵画のような美しいデザインが施されることが多いです。 金屏風(きんびょうぶ): 画面に金箔や金粉が使われている屏風で、特に豪華で華やかな印象を与えます。金屏風は、富裕層や皇室、寺院などで見られることが多く、その金の輝きが非常に美しいです。 絵屏風(えびょうぶ): 絵画が描かれた屏風で、通常は金箔や銀箔を背景にして、人物、風景、動植物などが描かれています。絵画の表現をより引き立てるために、屏風の形態が選ばれました。 3. 屏風の装飾 屏風には、その美しさを際立たせるために、さまざまな装飾が施されています。 金箔(きんぱく): 金箔が使われることで、屏風に豪華さと輝きが加わります。金箔は背景として使われることが多く、これに絵画や模様が描かれることが一般的です。 絵画: 屏風には日本の伝統的な絵画技法を使って風景画や人物画、花鳥風月の模様が描かれることが多いです。特に、自然を題材にした絵画(桜や紅葉、鳥や花など)が人気です。 漆塗り(うるしぬり): 漆塗りの技術を使って、屏風に艶やかな質感を加えることもあります。漆は美しい光沢を放つため、屏風の装飾に華やかさを添えます。 4. 屏風の用途 屏風は、実用的な面と装飾的な面の両方で使用されました。 仕切りとして: 屏風は空間を仕切るために使われることが多かったです。部屋を分けるだけでなく、特別な儀式や茶の湯、舞台の背景などでも使用されました。 装飾品として: 屏風は、特に豪華な絵画や金箔が施されているため、単なる空間の仕切りにとどまらず、部屋の装飾品としても使用されました。室内の美しさを高め、来客に印象を与えるために重要な役割を果たしました。 贈り物や記念品として: 屏風は、特に重要な場面で贈り物として用いられることがありました。結婚式や新年の祝い、誕生日など、祝いの席において屏風は大切な贈答品としても使われました。 5. 屏風の代表的な例 松島図屏風(まつしまずびょうぶ): 日本の風景を描いた屏風の中でも有名なもので、松島の美しい景観を描いたものです。多くの屏風が自然の景観や人物をテーマにしており、松島図はその中でも特に名高いものです。 鳥獣戯画の屏風(ちょうじゅうぎがのびょうぶ): 鳥獣戯画は、日本の絵画で有名な作品で、動物たちが戯れる様子を描いています。この絵を基にした屏風も多く、ユーモラスな動物の姿が描かれています。 |