九谷焼くたにやき
カテゴリー | 陶磁器全般 |
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プロフィール | 1. 九谷焼の起源と誕生(17世紀初頭) 初期の成立(17世紀初頭): 九谷焼の起源は、1600年代初頭にさかのぼります。元々は、佐賀県の有田焼に影響を受けた陶芸技術が九谷地方に持ち込まれたことがきっかけで始まりました。初期の九谷焼は、主に中国の陶器を模倣し、特に中国の明代や清代の影響を受けたものが多く見られました。 開窯(1600年代中期): 1655年、九谷町で本格的な焼き物の窯が開かれました。この時期、九谷焼は特に「青手(あおで)」と呼ばれる、青い絵付けを特徴とするスタイルが登場し、その美しさから急速に評判を呼びました。 2. 古九谷(17世紀後半~18世紀初頭) 古九谷(こくたに): 1660年代から1700年代初めにかけて、九谷焼は「古九谷」と呼ばれる時代を迎えます。この時期、九谷焼の特徴である色鮮やかな「五彩(ごさい)」絵付けが確立されました。五彩とは、青、赤、黄、緑、紫の5色を使った絵付け技法で、これが九谷焼の代表的な特徴となります。 「五彩」: 青(染付け)や赤、黄色、緑、紫などを駆使して、華やかで装飾的な模様を描きました。特に「青手」や「赤絵」が多く使用され、豪華で精緻な仕上がりとなります。 美術的な特徴: この時期の九谷焼は、非常に精緻で精細な絵柄が多く、花鳥風月や人物、動物などが描かれました。大皿や花瓶、茶碗などが制作され、上流階級に好まれました。 3. 衰退と復興(18世紀後半~19世紀初頭) 衰退: 18世紀後半、九谷焼は一時的に衰退しました。特に、品質の低下や陶土の供給問題、製品の市場需要の変化などが影響しました。そのため、一時期九谷焼の窯は休止状態に入ります。 復興(19世紀初頭): 19世紀初頭、特に1830年代頃に九谷焼は復興を迎えます。この復興期には、また新たな技法が生まれ、再び多くの作品が生産されるようになりました。特に「色絵」や「金襴手(きんらんで)」などが登場し、九谷焼の美術的価値が再評価されました。 |