恵日房成忍えにちぼうじょうにん
時代 | 鎌倉時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 絵画 |
プロフィール | 鎌倉時代初期の画僧。房号は恵日坊 (えにちぼう) 。高山寺の明恵上人の弟子で,画技にすぐれ多くの仏画を描いたと伝えられ,また明恵の肖像を描いたことが知られる。高山寺の『明恵上人樹上坐禅像』『華厳宗祖師絵巻』の「元暁の巻」は彼の筆に比定される。 本文は出典元の記述の一部を掲載しています。 恵日房成忍(えにちぼう じょうにん、生年不詳 - 没年不詳)は、鎌倉時代前期の13世紀に活躍した画僧で、華厳宗の高山寺に仕えました。号は恵日房(えにちぼう)で、明恵上人(みょうえしょうにん)の弟子として知られています。 主な業績と作品: 「明恵上人樹上坐禅図」:高山寺に伝わるこの作品は、明恵上人が楞伽山の樹上で坐禅を組む姿を描いたもので、成忍の筆と伝えられています。画面上部には明恵上人自筆とみられる賛が記されています。 高山寺 「華厳宗祖師絵巻」元暁巻:高山寺所蔵のこの絵巻の元暁の巻は、成忍の筆とされることがあります。 成忍は、仏画師の俊賀(しゅんが)とともに高山寺で活動し、宋画の影響を受けて鎌倉時代の絵画に新風を吹き込みました。その作品は、明恵上人の清廉な人柄を真摯に表現し、自然や動物への深い愛情を感じさせます。 彼の作品は、鎌倉時代の仏教美術の中でも高い評価を受けており、後世の画家たちに多大な影響を与えました。特に「明恵上人樹上坐禅図」は、明恵上人の精神性と自然との調和を象徴する名作として知られています。 |