土佐吉光とさのよしみつ
時代 | 鎌倉時代 |
---|---|
カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 絵画 |
プロフィール | ?-? 鎌倉時代の画家。 土佐経隆(つねたか)の子という。正和(しょうわ)年間(1312-17)内裏紫宸殿(ししんでん)の賢聖障子(けんじょうのそうじ)をかく。「法然上人絵伝」48巻本(国宝,知恩院蔵)の制作者のひとりとされる。絵所預(えどころあずかり)となり,従四位下にのぼり,刑部大輔(ぎょうぶのたいふ)に任じられたという。 土佐吉光(とさ の よしみつ)について **土佐吉光(とさ の よしみつ)**は、室町時代から安土桃山時代にかけて活躍した絵師であり、土佐派の創始者とされる人物です。土佐派は、日本の伝統的な大和絵の流れを汲み、宮廷絵画や物語絵を得意とした一派です。 基本情報 生没年:不詳(室町時代中期~安土桃山時代) 出身:土佐派(大和絵の流れを汲む絵師の家系) 職業:絵師(宮廷絵師) 代表作:現存する確実な作品は少ないが、土佐派の基礎を築いたとされる 土佐吉光の業績 1. 土佐派の確立 土佐吉光は、日本の伝統的な大和絵の技法を発展させ、土佐派を確立したとされます。それまでの大和絵の流れを受け継ぎながら、宮廷や将軍家に仕える御用絵師として活躍しました。 土佐派の特徴: 繊細な線描と鮮やかな色彩 平面的な構図(遠近法をあまり用いない) 物語絵や屏風絵を得意とする 公家文化と深く関わる 2. 宮廷絵師としての役割 室町時代の将軍家や公家の依頼を受け、**「御用絵師」**として活動したとされます。室町幕府の権威を支えるため、屏風絵や絵巻の制作に関わっていた可能性があります。 3. 代表作品 土佐吉光自身の署名が残る作品はほとんどありません。しかし、後の土佐派の基礎を築いたとされ、彼の画風は後世に受け継がれました。 土佐派の影響が見られる作品: **「源氏物語絵巻」**の影響を受けた物語絵 「土佐光信」の作品群(土佐光信は土佐派を発展させた人物) 土佐吉光の影響 土佐吉光が築いた土佐派の伝統は、室町時代以降、江戸時代まで続きました。特に、土佐光信や土佐光吉などの絵師たちが活躍し、大和絵の流れを継承していきます。 土佐派の影響: 宮廷や公家文化に深く根付く 江戸時代の御用絵師として土佐家が続く 物語絵や細密な屏風絵の伝統を確立 まとめ 項目 内容 生没年 室町時代中期(正確な年は不詳) 職業 宮廷絵師、大和絵の絵師 業績 土佐派を確立、大和絵を発展させた 特徴 繊細な線描、物語絵の発展、公家文化と結びつく 影響 土佐派の絵師が後世まで続き、江戸時代まで宮廷絵師として存続 土佐吉光の功績によって、日本の伝統的な大和絵の流れが確立され、後の土佐派の絵師たちがその技法を発展させました。 |